
「リスティング広告を代理店に任せるべきか?」
と悩んでいる方に向けて、フラットな立場から、
運用を代理店に任せるメリット・デメリットをまとめてみます。
現在、私はどこの運用代理店にも属していないため、
包み隠さずに、本音でメリットとデメリットを書いていきます。
リスティング広告運用を代理店に任せるメリット
メリット1;自分で運用しなくていいので、楽ちん
代理店に運用を任せるメリットの中でも最も大きいのはこれではないでしょうか?
リスティングの運用を自分で行ったことがある方ならわかると思いますが、
正直、リスティング運用というのは地道で手間がかかる作業の連続です。
たぶん、慣れない人が初めて管理画面を見たら、頭が痛くなると思います(笑)
小学生3年生が、いきなり微分・積分をやらされるような感覚です。
ほんと、それくらい大変なものなのです。
ですので、運用は代理店に任せてしまって、
自社のビジネスに集中できるというメリットは大きいです。
メリット2;広告効果が出やすい
当然ですが、いまからリスティング広告を勉強して自分で運用を行うよりも、
すでに経験も知識も豊富な運用者が広告運用を行った方が効果が出ます。
「とりあえず、リスティングでもやってみるか」
というノリで、テキトーな広告設定をしてしまい、
「リスティングなんて全然だめだな!」
と思って諦めてしまうのは非常にもったいないです。
“まともな代理店に任せることができれば”
という条件付きではありますが、
代理店に任せることで広告効果が出やすいというメリットがあります。
メリット3;リスティング広告に関する最新情報が入ってくる
広告代理店によっては、Yahoo!やGoogleの代理店担当者と
毎週のようにミーティングを行い、最新の情報を収集している場合もあります。
この辺は各代理店の売り上げ規模によって、
Yahoo!やGoogleからのサポート内容が変わってきます。
ただ、Yahoo!やGoogleからのサポートの有無にかかわらず、
広告代理店は常にネット広告に関する情報収集を行っています。
このため、リスティング広告の仕様変更や
最新のリスティング広告手法に関する情報を
適宜、提供してもらうことが可能になります。
今ではもうリマーケティング広告などは当たり前になっていますが、
あの手法が出た当時は画期的でしたし、その情報をすぐにキャッチアップして、
試した企業は大きなリターンを得ることができたはずです。
こうした最新情報が手に入るのも代理店を使うメリットです。
メリット4;リスティング広告の最新手法を試すことができる
これはメリット3と通じるところもありますが、
代理店経由でしか実施することができない広告メニューも存在しています。
こういった広告メニューを実施するためには、
代理店経由でリスティング広告を実施するしかない場合もあります。
Yahoo!やGoogle(特にGoogleですが)の最新のリスティング広告手法を
試すことができるのも、代理店を活用するメリットです。
メリット5;リスティング以外のWEBプロモーションも試すことができる
リスティング広告に関しては、Yahoo!やGoogleに直接申し込むことで、
誰でも、数千円から広告出稿が可能です。
しかし、世の中のWEB広告媒体には、
広告代理店を経由しないと広告出稿できないものも存在しています。
例えば、Twitter広告などは、広告代理店経由でないと実施できないです。
広告代理店と付き合いを持つことで、こういった別の広告媒体への
プロモーションも実施できるというメリットがあります。
リスティング広告運用を代理店に任せるデメリット
デメリット1;リスティング広告の運用に手数料がかかる
今でこそ、色々な料金体系の代行会社が存在していますが、
広告費の20%が手数料として加算されるという形が一般的です。
つまり、100万円分リスティング広告を出稿したい場合は、
実際の広告予算が100万円で、プラス20%の20万円が手数料となり、
120万円を広告代理店に支払う形になります。
これが基本体系で、この手数料部分は代理店によって
15%だったり、17%だったり、色々です。
また、これとは別に月額の運用固定費がかかったり、
アカウントの初期構築費用がかかったりする場合もあります。
いずれにしても、コスト面だけを見れば
自社運用よりも費用が掛かることは確かです。
デメリット2;代理店によっては、無理やり予算消化される危険性もある
上でもご説明をしたように、代理店の基本的なマージン体系は、
広告費の何%かを手数料として頂くというものです。
つまり、クライアントが予算を100万円使った場合と、
150万円使った場合では、
当然、150万円の方がマージンが大きくなり、利益が増えます。
このため、利益を出すために
本当は100万円くらいの予算ペースで十分なのにもかかわらず、
無理やり150万円まで予算を使ってしまう場合もあります。
まぁこの数字はかなり極端ですが、
とりあえず、1万円でも多く予算消化することが代理店の儲けに繋がるわけです。
ですので、これをやられた場合は無駄に広告費がかかってしまいます。
ただ、さすがにそこまで悪質な代理店はいないと信じたいですが・・・。
まぁないとも言い切れないですね。
デメリット3;広告効果は運用代理店や運用担当者によって、まちまち
これがある意味、リスティング広告の面白いところでもありますが、
広告運用を誰がやるかによって、広告効果は変わってきます。
これは運用スキルや、どれくらい細かく運用をするか?
そして、掲載商品に対する知識がどのくらいあるか?
など、さまざまな要素で変わってきます。
例えば、代理店によっては
めっぽう不動産系クライアントの運用は得意だけど、
アパレル系はまったくダメという場合もあり得ます。
そして、やっかいなのは
代理店によって返ってくる効果がまちまちなだけではなく、
運用担当者によっても効果が変わってくる点です。
当然、熟練のリスティングプロフェッショナルが運用を行う場合と
入社して間もないリスティング広告の勉強をし始めたばかりの新人が運用するのでは、
広告効果に雲泥の差が出ます。
こういった要素で広告効果に差が出てしまうのは、
ある意味、デメリットとも言えます。
デメリット4;自社で運用する場合よりも、対応スピードが劣る可能性がある
自社運用の場合、例えば隣の席の人がリスティング運用をしていて、
何か問題を発見したら、すぐに広告を停止することもできます。
例えば、急にサーバーが落ちてしまいサイトが表示されない場合や
まだ表に出してはいけない商品の広告掲載を開始してしまった場合などは、
すぐに広告掲載を停止する必要があります。
代理店に運用を任せている場合だと、
今すぐ広告を停止したいとしても、
運用担当者に連絡をして対応をしてもらわなければいけません。
こういう時になかなか電話がつながらなかったりすると、
対応が遅れてしまう恐れがあります。
自社内の人間が運用しているわけではないので、
距離などの問題で、
どうしてもコミュニケーションがスムーズにいかないこともあり得ます。
メリット・デメリットを踏まえて
さて、ここまでフラットな立場から、
リスティング広告の運用を代理店に任せるメリットとデメリットをまとめてきました。
もちろん、この他にもメリット・デメリットはあるかと思いますが、
現状、私の中で思いつくものは書いたつもりです。
(思い付いたら、追記しておきます)
何事においてもそうですが、
「メリットだけしかない」
というのはあり得ない話です。
上記のメリットとデメリットを考慮した上で、
自社にとってメリットの方が大きければ運用代行をお願いすればいいですし、
逆にデメリットの方が大きければ自社運用を行えばいいだけです。
まぁどうしても悩んでしまってわからなければ、
こちらから、リスティング広告のプロである私に問い合わせを行うことも可能です。
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