
当たり前と言えば、当たり前なのですが、
世の中に“繁忙期”というものが存在するように、
リスティング広告の広告効果にも波が存在します。
暑くなれば、ビールの消費量が上がるように、
リスティング広告を出稿している商材によって、
暑い時期に売れることもあれば、逆に売れないこともあり、
寒い時期に売れることもあれば、逆に売れないこともあるということです。
リスティング広告を出稿していない企業でも、
自社の商品・サービスが売れる時期と、売れない時期が存在していることは、
把握されているかと思います。
ほとんどの商品・サービスに関しては、
リスティング広告においても広告効果に波が出てきます。
旅行会社であれば、長期休み前などは繁忙期に当たるので、
リスティング広告でのCPAも通常時よりも安くなります。
昔、私は
航空券チケットを販売するECサイトのリスティングを運用代行していましたが、
あれなんかは物凄く顕著に波があり、
繁忙期と通常期では、獲得数とCPAに何倍もの開きがありました。
広告出稿主の中には、
「ちゃんと運用をしていれば、毎月、毎月、ずっと売れるんでしょ」
と思っている方もいますが、それはあり得ません。
どんなに優れた運用者であっても、
市場の流れや繁忙期、閑散期で広告効果に波が出てきます。
ここまでの話で、リスティング広告の効果にも
年間を通じて波があることはご理解いただけたかと思います。
広告効果に波があることが分かったところで、
残念ながら、その波を変えることはできません。
広告出稿主側としては、市場の波を把握することで、
年間のリスティング広告予算の配分を市場の波に合わせて設定するべきです。
例えば、年間1,200万円の広告予算を準備したとして、
毎月、毎月、100万円の運用予算で広告出稿を行っていくのは、
あまり良い広告出稿の形とは言えません。
なぜなら、上でもご説明したように、
商品・サービスの売れ行きには波があるからです。
自社の商品が1月にはよく売れるのに、
7月には売れ行きが芳しくないとしますよね。
この場合、1月も7月も広告予算100万円という形では、
1月にはもっと広告予算をかければもっと売れるのに・・・
7月は100万円かけても、商品が売れないのに・・・
という状況になりかねません。
つまり、この場合であれば、
繁忙期である1月の広告予算は150万円とし、
閑散期である7月の広告予算は50万円にする
と言った形で、年間予算にも波を付けるべきなのです。
これにより、年間予算の1,200万円を変えずとも
市場動向を加味した上で、月々の広告予算に上下を付けることで
年間で考えるとリスティングのコンバージョン数は大きく変わってきます。
商品が売れる時期は、とことん予算をかける。
商品があまり売れない時期は、適正予算に絞る。
これはリスティング広告において効果を出していく上で
非常に重要な予算設定の考え方です。
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