
リスティング広告業界だけに限らず、
ビジネスにおいてはポジショントークというものが存在します。
要は、自社の商品・サービスを売り込みたいがために、
商品のメリットやベネフィットだけを述べ、
デメリットにはできるだけ触れないということです。
例えば、
美味しくて甘いジュースは、CMで、その美味しさを訴求しているだけで、
糖分の取り過ぎが健康を害することには一切言及しません。
また、ファーストフード店は
「安くて、早くて、美味しい!」を売りにしているのであって、
食品添加物だとか、諸々の問題には特に触れません。
まぁそれはどこの業界でも存在することなので、
別に、それらを批判するつもりはありません。
ただ、私がお伝えしたいのは、
賢い消費者になるために、自分自身が利用する商品・サービスについて
ある程度の知識を持っておくべきだということです。
その方が、リスクやデメリットを考慮した上で、商品・サービスを利用できます。
ちゃんと知識を持っていないと、ただの「情弱」ですからね。
残念ながら、自分自身でいろいろな情報を収集できる現代において、
情弱は搾取されるばかりです。
言い方は過激ですが、これは現実なのでしょうがないです。
ということで、
最低限の基礎知識を身に付けるべきだという話は、
リスティング広告においても同様のことが言えます。
企業のWEB担当者の中には、
とりあえず、リスティング運用は代理店に投げっぱなしで
「私はまったくわかりませーん!」という人も少なくないです。
ただ、それって、「大丈夫ですか?」と本気で心配になります。
リテラシーが著しく低いと、
悪い代理店のポジショントークにコロッとやられてしまいますよ?
「まずは商品認知を高めるために、バナー広告でバーッと大量に露出していきましょう!」
とか、
「絶対に部分一致にして、多くの検索ユーザーを拾っていくべきです!」
とか、
そんな感じで畳みかけられて、ハイハイと言うことを聞いていたら、
バカみたいに広告費をかけたのに、
広告効果は全然ダメだったなんてことになりかねません。
もちろん、上の発言が100%間違っているわけではないです。
でも、正解か不正解かは、ケースバイケースによるものなので、
一概に「これが正解!」というものはありません。
だからこそ、
「正解なのか?」、「不正解なのか?」を判断するために、
企業のWEB担当者も、ある程度、リスティング広告に関する
基礎知識を身に着けておくべきなのです。
当然ですが、
Yahoo!プロモーション広告のバルクシート作成方法だとか、
グーグルアドワーズのエディターの使い方だとか、
そんな細かいことは覚える必要はありません。
ですが、リスティング広告の基本的な仕組みであったり、
効果を出すための考え方であったり、
そういった概念的な部分は一通り把握しておくべきなのです。
この辺に関しては、まともな代理店であれば、
「私も勉強していきたいので、ちょっとずつ教えてください!」と言えば、
絶対に教えてくれるはずです。
ただし、ここで注意しなければいけないのは、
(別に批判している意味ではなく、当然のこととして)
広告代理店の話には多少のポジショントークも含まれるということです。
ですので、第三者的な立場から、一切のポジショントークなしで
リスティング広告の基礎知識に関しても記事にしていこうと思いました。
とりあえず、まず前提として覚えておいていただきたいのは、
絶対にWEB担当者もリスティング広告の基礎知識を身に付けるべき!
ということです。
その方が代理店に運用を任せる場合であっても、
絶対に広告効果が上がります。
まぁまずはリスティング広告関連の書籍でも買って
一通りの概念を勉強するのがお勧めですね。
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